身だしなみは介護現場の接遇での一番基本で大事なポイントです。利用者とその家族の第一印象を左右するため、身だしなみが整っていないと不快感や不安感を与えてしまう原因にもなります。中でも、介護の現場では清潔感を意識した身だしなみが重要です。女性の場合ナチュラルメイクを心掛け、アクセサリーやマニキュアなども控え、男性は無精ひげなどに注意します。また、服の汚れや髪、爪の伸びすぎにも気をつける必要があります。
また、介護現場の接遇では挨拶も大事です。挨拶は人と人との最も基本的なコミュニケーションであり、利用者とその家族との信頼関係を築く基礎になります。笑顔でしっかりと相手の目を見て、聞き取りやすい声で挨拶をすることを意識しましょう。さらに、自ら率先して挨拶をし、親しみやすい雰囲気を意識することもポイントになります。なお、お辞儀をする際には、背筋を伸ばし腰から上体を傾けることを心掛けるといいでしょう。
加えて、言葉遣いも介護現場での接遇では重要です。親しみやすさは大切ですが、親しみやすさを意識するあまり馴れ馴れしい言葉遣いにならないように気をつける必要があります。適切な敬語を用いて、話すスピードにも気をつけ、流行り言葉や専門用語などを使用しないで会話をしましょう。例えば、失礼ですがや、恐れ入りますがなどのクッション言葉を使用すると丁寧な印象を与えることができます。その他にも、利用者との円滑なコミュニケーションを図る上では、相手の話を聞く姿勢にも気をつける必要があります。相手の話を聞く際には目線を合わせて、適度に相づちを打ち、話しやすい雰囲気を作ることが重要です。
接遇については《こちらのページ》でも特集されていますので、良ければ参考にしてみてください。