ホームヘルパーの仕事は、利用者と接するサービス業である以上、基本的な接遇の知識や技術が必要になります。特にホームヘルパーの場合は、施設での介護とは異なり、利用者の居住場所へ直接出向いて、様々な介護サービスを提供することになります。つまり、お客様の日常生活の中へ足を踏み入れて仕事をすることになるため、ホームヘルパーにふさわしい接遇の仕方を理解することが重要になります。

必要になる接遇の基本としてまず、社会人である以上、訪問時間の厳守は当然でしょう。時間を守れないというのは、信頼を損なう原因にもなりますし、どの仕事であっても通用しません。また、訪問は約束時間の5分前がベストです。早すぎるのも遅すぎるのもマナー違反なので、十分に注意すべきでしょう。さらに、人と直に接するサービス業では、コミュニケーションは挨拶から始まるのが基本です。初めて会う時は相手の顔をしっかりと見ながら、「よろしくおねがいします」などの挨拶を忘れないようにしましょう。

その他にも、利用者の身体を扱う介護職は、清潔感が第一です。常に洗濯済みの服装であることはもちろん、華美な装飾品や匂いのキツイ香水、あるいは露出度の高い服装などは避けるのが基本です。同時に、介護作業がしやすいように、軽快に動ける服装であることも求められます。利用者の居宅内では、呼ばれたら大きな声で返事をして、わかりやすい正確な言葉での会話を心がけます。そして、介護作業ではキビキビと動いて、自然な笑顔で対応しましょう。